一日一食ダイエットをはじめて一週間が経ちました。無事に最初のハードを越えることができましたが、まだまだ空腹感に苛まれます。
このダイエットブログを始めてから、いろいろな方からダイエット情報を頂いています。その中の一つにMEC食ダイエットというのがありまして、「好きなだけ肉を食べて痩せられる!」というかなり都合の良い惹句で人気を博しているようです。
このMECダイエットを理解するには食事誘発性熱産生というものを理解しないとなりません。なんか大げさな表現ですが、要するに食べたものを消化する時に消費する熱量(カロリー)のようです。
この食事誘発性熱生産が高いのが蛋白質でおよそ30%が消費されるそうです。つまり蛋白質だけで1000kcal食べても、実質700kcal! すごい! いっぱい食べれる!
一方、糖質の場合はわずか6%、そして脂質の場合は4%、つまり消化する時に殆どカロリーを消費しないので栄養をほとんどそのまま摂取してしまうというわけです。
このことから蛋白質が多い肉、卵、チーズを中心に食べて、糖質が多い白米を避ければお腹いっぱい食べても痩せられる! というのがこのダイエットの理論的なバックボーンのようです。MECというのはMeat、Egg、Cheeseの略なんですね。
しかし、肉と言っても蛋白質だけで構成されているわけではないだろうし、お米も糖質だけで構成されているわけではないだろうから、ここまで差はでないだろうな、というのは、ちょっと冷静になればすぐにわかります。
肉と言ってもいろいろあって、豚もも肉は100gのうち脂質が約10gほど含まれています。脂質は糖質以上に食事誘発性熱生産が低いのだから、肉を選ぶ時は脂質が少ない豚ヒレ肉や鶏胸肉のほうが良さそうですね。
MECについては提唱者である渡辺氏の著作を読んでいないので、あまり詳しいことは書けません。が、肉と卵とチーズが九割で野菜はビタミンCを補充するためだけに少量を摂取する、というのはちょっと極端すぎて全面採用したいとは思いません。
なにしろ渡辺氏はまだ50代ですし、MECを始めてから10数年しか経っていないようです。30年以上ジャンクフードばかり食べているけど健康で標準体重の50代の人間、なんて世界中に数百万人はいるんじゃないでしょうか。MECを30年以上続けて健康体の90歳以上の人って世界中に一人も存在しないのだから、健康に問題がないと断言するのは早計だろうと思うわけです。
穀物、肉、野菜、魚等をバランス良く食べて、100年以上生きた人はたくさんいます。というか、100歳以上まで生きた人の大半はそうでしょう。
過剰の肥満体で糖尿病のリスクが高い人には有効なのだろうが、普通の人は逆に不健康になるリスクがあるかもしれない、というのが、MECについての現時点での私の印象ですね。
とはいえ、食事誘発性熱生産を意識して食事を摂ること自体は有効な戦術だと思うので、ご飯はすりきり一杯まで、という新ルールを追加します。ご飯を一杯食べてもまだお腹が減っている時は、炭水化物が少ない他の品目を食べるようにします。
今日の体重は82.3kでした。なんと0.5kgも増えてる・・・😨 MEC神話を盲信して昨日は肉と卵を食べすぎたかもしれない。ま、お通じのタイミングでしょう。体重の増減に一喜一憂しないで一日一食を定着させるのに全力を注ぎます。